今日は、「起業家を目指す20代の仕事の作法」(4)
今日は、「起業家を目指す20代の仕事の作法」(4)
弊社には、月に最低2、3人は、
起業を目指す学生や、前途明るい企業を目指す若者が尋ねてくる。
早いもので、もう5冊以上の本を出した。
東京都や商工公社などの講演依頼で、大学や起業支援施設などでセミナーをしている影響も大きいのだろう。
さて、そんな若者と話していると、
情熱はすごくある。
勉強も熱心。
なにより、本を読むなどの継続力もある。
けれど、言語主体のコミュニケーション能力には
若干劣るというシーンを、度々見受ける。
たとえば、
話していて目を合わせられない。
姿勢が右左に揺らしながら話す。
手いじりがすごい。など。
まあ、デバイス主体の意思疎通が当たり前の世界にいたのだから、仕方ないことかも知れない。
社会に出て、先輩に叱られながら
変えていくしかないだろう。
ただ、ここから先、
コミュニケーション能力の向上につとめないと、
なかなかビジネスの可能性は広がりにくい。
絶対に広がらない、といっているわけではない。
世の中、たくさんの職業があるし、実業家のタイプもある。
まわりの空気を読めない社長のほうが、
かえって、成長しやすいケースも、少しある。
ついこないだ、
ある経営者の会で、
女性経営者がお刺身を小皿に分けていたら、
「人の箸のついたものは食えない」と
と騒ぎ出した経営者がいた。
潔癖症だろう。けど、
「ありがとう」とお礼だけ言って、
口をつけなければいいのに、と思ってしまう。
けれど、その経営者は、事業的には大成功者なのだ。
空気が読めないワンマンタイプのほうが、
会社が成長しやすいこともあるのだ。
ただ、それでも、成功の可能性を上げるなら、
コミュニケーション能力は、低いよりは高い方がいい。
(つづく)