今日は、「稲盛和夫のアメーバ経営」について考えてた(2)
今日は、「稲盛和夫のアメーバ経営」について考えてた(2)
※前回の続きから
経営を伸ばせるかどうかは、
トップの熱意と、考え方と、行動力にかかっている。
創業期の零細企業であれば、
経営者の行動力だけで組織を牽引できるが、
そこから企業へと成長していくと、
社員たちの心をまとめるために、考え方というか、
働く価値観を示した「哲学」が必要となる。
うちの近くに、よく行く喫茶店がある。
そこのトイレには、カフェの従業員向けか、
こんな訓示が張られている(笑)。
『すぐできる社員は、すぐに使えなくなる』。
15年も経営者をしていると、
この言葉の意味の、深いところが理解できる。
そして、けっこうこれは、
経営者と現場の採用役員の、
永遠に理解できない、されない壁だったりもする。
会社の「哲学」を理解しようとせず、
スキルフィットだけで十分。
むしろカルチャーフィットは敬遠させていただきます、
という中途社員は、正直、最初だけですぐに使えなくなる。
そして、あっという間に、転職する。
「やらされ感」や「損得勘定」で動くほど、
人は甘くないのだ。
そして、稲盛さんはアメリカ型の
マネジメント以上に厳しい経営者だが、
いっぽうで、人に対する「哲学」は非常に大切にする。
(つづく)