今日は、「基本にこそ、戦略や戦術は従う」について考えた。
今日は、「基本にこそ、戦略や戦術は従う」について考えた。
「組織は戦略に従う」とは、
経営学において世界的な権威であるアルフレッド・チャンドラー氏の言葉です。
戦略戦術は、成果を追求するために不可欠なプロセスです。
いっぽう、忘れならないのは、
それを「運用できて、はじめて成果は生み出される」というもうひとつの事実です。
私は15年間、無借金で会社を経営してきました。
同じく15年間、株式投資をつづけて、
本を出せるほど相応の資産を築きあげてきました。
ここから言える2つのことは、
運用できない戦略戦術は、机上の空論であり、ほとんどの場合、あまり意味がないということ。
さらに、もう1つ。
ここを見落としがちなのですが、戦略戦術を運用するときは、平時ばかりではない、ということです。
とくに真価が問われるのは、
戦時(経営の場合は不況など、投資の場合は暴落など)です。
このような危機的な状況下では、
決断や実行までに、時間的な余裕がありません。
心理的なプレッシャーも相当なものです。
つまり、選択肢のオプションを並べたり、
マトリクスを作ったり、
5フォースなどといったカッコいいマーケティング用語や、
株であればボリンジャーバンドなどの
テクニックを並べている余裕がない、可及的速やかな実行が求められるわけです。
こうしたときこそ、決定的な成果の差が出るのです。
そのとき、行動や決断を支えてくれるのは、基礎や基本です。
基礎や基本が積み上げられていれば、状況判断から速やかな行動や決断ができます。
相手の隙を突く、間隙を抜く、という行為は、
こうした時に生まれていることがほとんどです。